面接で100回落ちた話と、そこから内定3社もらえた逆転劇

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100回落ちるとはどういうことか

就活で面接に100回落ちた、というのは多少大げさな言い方ではない。一次面接、二次面接、最終面接を合わせた数だが、大学4年の春から秋にかけて、実際にそれくらいの回数は面接を受けて落ちた。

3年生の時期は「就活はまだ先」と思っていた。サークルの引退もあったし、単位も詰まっていた。本格的に動き始めたのが4年の3月。業界研究も企業研究もほとんどできていない状態から、無計画に20社ほどに一次面接を受けに行った。

最初の10社は全部落ちた。集団面接に行けば「なぜこの業界を志望するのですか」という質問に詰まり、個人面接に呼ばれれば「自己PRをしてください」と言われて焦る。頭の中に言いたいことはあるが、口から出てくる言葉がまとまらない。1時間の面接が終わると疲弊していた。

集団面接・個人面接・最終面接の違い

面接の種類によって、求められることと対策が違うことがわかったのは落ちまくってから気づいたことだった。

集団面接(グループ面接とも言う)は、同じ時間に4〜6人の学生が同時に面接される形式だ。「自己紹介を1分でお願いします」「志望動機を教えてください」のような質問が全員に向けられる。ここで大事なのは「相手の話を聞いている態度」と「簡潔に話せるか」の2点だと気づいた。

最初のうちは、他の人が答えているときに自分の答えを必死に考えていた。相手の目を見ていなかったし、うなずきもしていなかった。面接担当者から見ると「人の話を聞かない人」に見えていたはずで、それが落ちる原因の一つだったと後から思った。

個人面接(一対一や一対複数)は、深掘り質問への対応力が試される。「そのとき具体的にどう行動しましたか」「なぜそう思ったのですか」「その経験から何を学びましたか」という流れで質問される。準備した答えをそのまま言えば済む集団面接と違って、その場で考えて答える力が必要になる。

最終面接は、「この人が入社しても大丈夫か」というフィット感を確認するフェーズだと感じた。「5年後にどういうキャリアを築きたいか」「当社でどんな仕事をしたいか」という将来志向の質問が多い。一次・二次まで通過しているなら基本的なスペックは認められているので、熱量や具体性が勝敗を分ける。

一人練習では限界があった

面接練習として最初にやったのは「一人で鏡の前で話す」という方法だった。就活の本にそう書いてあったから従ってみたが、2週間やって全く効果を感じなかった。

理由は「本番では予期しない質問が来る」という要素を練習で再現できないからだった。一人練習は自分が想定した質問に自分で答えるだけなので、準備した範囲しか練習できない。本番での「あ、この質問は想定外だった」という状況に対応する力はつかない。

効果があったのは大学のキャリアセンターを使った模擬面接だった。大学3校分のキャリアセンターを使った(在籍大学と、近隣大学が学外向け相談を受け付けていたのを活用した)。模擬面接は想定外の質問が来るし、他人に見られている緊張感もある。本番に近い状況を練習できた。

もう一つ効果的だったのが就活仲間と面接練習をすることだった。SNSで就活グループを探して入り、週2回オンラインで面接練習をする機会を作った。互いに面接官役と受験者役を交替する形式で、終わった後にフィードバックをもらった。「話すスピードが速くて聞き取りにくい」「答えの最初に結論を言ってほしい」という指摘を初めて具体的にもらえた。

緊張対策——緊張しないのではなく、緊張と付き合う

緊張しないようにするのは無理だと途中で悟った。面接会場に向かう電車の中で心拍数が上がるのは、どれだけ慣れても完全にはなくならなかった。

考え方を変えたのは就活仲間の一人に「緊張はしていいんだよ、緊張しながらちゃんと話せればいい」と言われてからだった。緊張している状態でも伝えるべきことを伝えられるかどうかが面接の本質で、「緊張を消すこと」ではなかった。

実際に取り組んだのは「最初の一言を必ず明確に言う」という練習だった。自己PRの最初の一文、志望動機の最初の一文を完全に暗記して、何も考えずに言えるようにした。最初の一言が出ると、あとは少し楽になる感覚があった。緊張のピークは面接開始直後なので、最初だけ確実に乗り越えれば後は流れに乗れた。

当日のルーティンとして「面接会場の近くのカフェに30分前に着いて、コーヒーを飲みながら5分間だけ話す内容を見直す」というやり方を決めた。余裕を持って準備して、直前に一通り頭に入れ直す。これだけで当日の安定感が変わった。

逆転のきっかけ——何が変わったか

100回近く落ちた後に、何が変わったのかを正直に言うと「慣れ」と「準備の質」の両方が積み重なった結果だった。

慣れによって、面接の場で言えることの量が増えた。落ちた面接の中でも「ここはうまく答えられた」「この質問には詰まった」という分析が蓄積されて、弱点が少しずつ改善されていった。

準備の質が変わったのは「企業研究の深さ」だった。志望動機の具体性を高めるために、IR資料やプレスリリース、社員インタビュー記事を読む習慣をつけた。「〇〇という事業の背景はなぜか」「競合と比べてこの会社の強みは何か」を自分なりに整理してから面接に臨むと、答えに具体性が生まれた。

最終的に内定をもらった3社は、IT系1社、コンサル系1社、メーカー系1社だった。それぞれで求められるものが違ったが、「なぜこの会社か」「なぜ自分か」を具体的に答えられたことが共通点だったと思っている。

面接100回の経験が教えてくれたもの

100回落ちて気づいたのは、面接で評価されているのは「準備の量」よりも「相手に伝わる言語化の力」だということだった。

頭の中に考えていることがあっても、相手に伝わらなければ評価されない。逆に、特別な経験がなくても、日常の体験や考えを整理して相手に伝わる言葉で話せれば評価される。これは面接だけでなく、仕事の中でも同じ力が求められるのだと入社してから実感している。

落ちることが続くと「自分はダメなのか」という気持ちになりやすい。でも1社1社の不合格は「その企業のニーズと自分のマッチング」の問題であって、自分の価値全体が否定されたわけではない。そのことを誰かから言われたとき最初は「慰めだろう」と思っていたが、後になって本当にその通りだと思えるようになった。

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