就活が辛すぎて心が折れかけたとき、僕を救った3つのこと

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5月の終わり、何もできない日が続いた

就活が本格的につらくなったのは4年の5月だった。春からエントリーを続けて、一次面接で何社も落ち続けていた。朝起きると「今日も面接か」という思いと「またどうせ落ちる」という思いが同時に頭を占めていた。

ある日、起きたらもう昼の12時だった。前日に面接があって、終わってから結果通知が来るのが怖くてスマホを触れなかった。結局通知は見ずに朝まで眠れずにいて、気づいたら昼になっていた。就活用のノートを開こうとして、開けなかった。「もうどうでもいいや」という感覚が出てきたのが、初めてだった。

この時期、「就活がつらい」と親に言うことができなかった。心配をかけたくなかったし、「がんばれ」という言葉をもらっても逆効果になりそうだという予感があった。友人には言えたが、みんな自分の就活で忙しくて、深刻に話を受け止めてもらえる雰囲気でもなかった。

一人で抱えることの限界

就活のストレスを一人で処理しようとしていたことが、いちばんよくなかったと今は思う。

落ちるたびに「何が悪かったか」を一人で考えていた。分析すること自体は必要だが、一人でやり続けると「自分には根本的な問題がある」という方向に思考が向きやすくなった。「話し方が悪い」「経験が薄い」「頭が悪い」という評価を、自分で自分にしていた。

「何がダメだったか」を一人で考えるほど、自己否定が蓄積されていく。その状態では次の面接に向かう気力が出にくい。悪循環だった。

変わったきっかけは、同じように就活で行き詰まっていた大学の同期が「もう限界、誰かと話したい」とSNSに書いていたのを見たことだった。「自分だけじゃないのか」とその一言で感じた。その日にDMを送って「実は自分も同じだ」と話したのが、孤独から抜け出した最初の一歩だった。

就活仲間との繋がりが精神安定剤になった

同期と話し始めてから、二人でオンライン通話しながらES作業をする時間を週2回作るようになった。内容は雑談半分、作業半分で、「この文章どう思う?」「さっきの模擬面接、ここが気になった」という話をした。

一人で机に向かっているときとは集中力が全然違った。誰かが同じ時間に同じことをしている、という感覚だけで、「自分だけが追い詰められている」という孤立感が薄れた。

SNSで就活グループを探したのもその頃だった。Twitterの就活アカウントのコミュニティに入ると、同じ時期に同じ悩みを持つ人がたくさんいた。「今日3社落ちた」という投稿に「自分も」という返信が10件つくのを見て、「みんな落ちながら進んでいるんだ」という事実を認識した。

ただSNSの就活情報は注意が必要だった。「〇〇社から内定もらった」「もう5社内定」という投稿は当然多く上がってきて、比較して落ち込む原因になりやすい。「情報収集には使う、感情的な比較には使わない」という線引きを意識するようにした。

エージェントを使って変わったこと

就活エージェントを使ったのは、「ES通過率を上げたかった」という技術的な理由だったが、精神的な支えにもなった。

エージェントの担当者は、毎週30分ほどオンラインで話す時間を作ってくれた。ESの添削もしてくれたが、「今週どんな感じでしたか」という問いかけから始まることが多くて、「3社面接があって2社落ちました」という話をちゃんと聞いてくれた。

エージェントが就活の気持ちに寄り添ってくれる存在かどうかは担当者によるが、自分の担当者は「落ちても情報として活かしましょう」「この業界は相性があるので、合わなかっただけかもしれない」という言葉を自然にかけてくれた。その言葉が的外れに聞こえなかったのは、自分のESや面接の準備状況を見た上で言ってくれていたからだと思う。

エージェントを使う上での注意点として感じたのは、「エージェントが勧めてくる企業が必ずしも自分に合うわけではない」ということだ。エージェントには紹介した学生が入社してはじめて報酬が発生するビジネスモデルがある。「この会社に内定が出やすい」という観点でのアドバイスには偏りが出ることがある。エージェントのアドバイスは参考にしつつ、最終的な志望先は自分で決めるという意識は持っておいた方が良かった。

「内定がゴールではない」という言葉の意味

「内定がゴールではない」という言葉は、就活中に何度も聞いた。でも内定が取れない時期に聞くと、「まずゴールに辿り着いてから言ってくれ」という気持ちになっていた。

内定をもらった後に、この言葉の意味が少しわかった。内定は「スタートライン」だという話は本当で、入社してから「この会社に入ってよかった」と感じるかどうかは、内定時点ではわからない。内定をもらった企業が必ずしも「合う会社」かどうかも、実際に働いてみるまでわからない。

もっと言えば、入社した会社が合わなければ転職すれば良い、という選択肢がある。最初の会社で全てが決まるわけではない。就活で「完璧な選択」をしようとすると、選択肢が広すぎて疲弊する。「今の自分が持っている情報の中で、最善だと思う選択をする」という割り切りが、就活の終盤には必要だと感じた。

心が折れかけたときに救われた3つのこと

振り返って、就活のつらい時期に自分を支えてくれたものを正直に言うと3つだ。

一つ目は「就活仲間」だった。進捗を共有し合える同じ立場の人間の存在が、孤独感を和らげた。完璧なアドバイスをくれる人でなくても、「同じ状況にいる人がいる」という事実だけで全然違った。

二つ目は「エージェントとの定期的な対話」だった。就活の状況を客観的に見てくれる大人の存在が、「自分の現状を外から見る」視点を与えてくれた。一人で考えていると主観が強くなりすぎるので、外の視点は重要だった。

三つ目は「就活以外の時間を持つこと」だった。週1回は就活の資料を全部閉じて、映画を見るかランニングをするかのどちらかをするルールを作った。完全にオフにする日を決めることで、残りの日が「就活モード」に入りやすくなった。毎日やり続けると感覚がマヒしてくるが、1日休むと「また始めるか」という気持ちが少し戻ってくる。

就活は終わってみれば有限の経験だった。あのときの自分に「あと3ヶ月で終わるから」と教えてあげられたら、もう少し楽だったかもしれない。でもその経験がなければ、「きつい時期に外の力を借りる」ことの大切さを学べなかった。そう思うと無駄ではなかったと感じている。

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